- タイルデッキとウッドデッキはどっちが安いの?
- 違いやメリット・デメリットを知りたい!
タイルデッキやウッドデッキは人気な外構アイテムですが、比較せず選んでしまうと後悔することも多いです。
本記事ではタイルデッキとウッドデッキの価格・工事費用やメリット・デメリットを比較し、わかりやすく解説します。
この記事を読めば、タイルデッキとウッドデッキの違いが明確になり、どちらがあなたにとってオススメかわかります。
タイルデッキやウッドデッキは外構一括見積もりサイトを利用するのがオススメ。厳正な審査をクリアした優良業者から無料で見積もりがもらえます。
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- 業界歴10年の現役の外構営業マン
- 外構工事の設計・施工を500件以上担当
- 二級建築士、宅地建物取引士保有
タイルデッキとウッドデッキはどっちが安い?価格・工事費用比較
タイルデッキとウッドデッキの価格・費用を、敷地面積40坪の戸建に設置するデッキ面積9㎡として比較しました。
値段は最も気になるところなので、現場で出しているリアルな価格で比べたデータは参考になるはずです。
結論からいうと、価格・工事費用の総額は5㎡以下ならウッドデッキの方が安く、10㎡以上ならタイルデッキの方が安くなるケースもあります。
面積が大きいとタイルデッキの方が価格を抑えられる傾向にあるので、気になる方はどちらのパターンも外構業者に見積もりを取ることをオススメします。
タイルデッキとウッドデッキの見積もりを無料で比較できる外構一括見積もりサイトは、以下の記事を参考にして下さい。
タイルデッキの価格・工事費用
9㎡のタイルデッキの商品価格と工事費用の合計は28万円〜45万円、平米あたり1.6万円/㎡〜8万円/㎡です。
価格・費用の割合は20万〜40万が約40%、40万〜60万が約20%なので、20万〜60万円くらいを予算として考えるとよいでしょう。
費用の平均値は50万円、面積の平均値は約16㎡で、これは間口4m X 奥行き4mのサイズのタイルデッキに相当します。
タイルデッキを選ばれる方は、ウッドデッキよりも2倍以上大きい面積で作る傾向があります。
タイルデッキは5㎡以下の小面積だと割高なので、大面積を選ぶ方が多いですね。
タイルデッキの費用について詳しく知りたい方は、以下の記事で解説しています。安く購入するコツも紹介しているのでチェックして下さい。
ウッドデッキの価格・工事費用
9㎡のウッドデッキの商品価格と工事費用の合計は22万円〜51万円、平米あたり2.3万円/㎡〜5.7万円/㎡です。
価格・費用の割合は10万〜20万が約50%、20万〜30万が約20%なので、10万〜30万円くらいを予算として考えるとよいでしょう。
ちなみに費用の平均値は約24万円、面積の平均値は約7㎡で、これは間口3.6mX奥行き2mのサイズのウッドデッキに相当します。
5㎡以下ならウッドデッキの方が安く、10㎡以上ならタイルデッキの方が安い場合もあります。
タイルデッキとウッドデッキ両方の価格を比較することをオススメします。
タイルデッキのメリット・デメリット
タイルデッキにはメリットとデメリットがあり、事前にチェックしておくことで「知っておけば作らなかったのに」と後悔せずにすみます。
筆者がエクステリアの相談を受ける中で、お客様に実際に伝えている内容なので、現場の生の意見として参考にして下さい。
メリット・デメリットの一覧は以下の通りです。
タイルデッキのメリット | タイルデッキのデメリット |
---|---|
隙間がないので物が落ちない タイルの種類が豊富 耐久性が高く経年劣化が少ない リビングと一体的な空間で使える 多用途に使える 掃除がしやすくメンテナンスフリー | 夏に表面が熱くなる タイルデッキ表面が硬い タイル表面が濡れると滑りやすい 照り返しが眩しい |
メリット1:隙間がないので物が落ちない
ブロックで作るタイルデッキは建物の基礎にくっつけて作るので、ほぼ一体化しています。
建物とタイルデッキに隙間はほとんどできないため、隙間から物が落ちる心配は不要です。
ウッドデッキは建物基礎と1cm以上離して作るため、隙間が出来てしまい物が落ちる可能性があります。
ブロックで作らずアルミフレームで作るリクシルや三協アルミのタイルデッキは、隙間が出来るから注意して下さい。
メリット2:タイルの種類が豊富
タイルは非常にバリエーション豊かで、以下の選択肢があります。
- タイルの色は数百種類
- 木調、テラコッタ調、大理石調とさまざまな質感がある
- 大きさも定番の30cm、大判の60cm、15cm x 60cmの長方形サイズがある
選択肢が多くて迷ってしまいますが、実際の施工写真を見てイメージを膨らますとお気に入りが見つかりやすいです。
メリット3:耐久性が高く経年劣化が少ない
タイルデッキはタイルと目地で構成されており、タイルは耐久性が非常に高く、半永久的に使えます。
自然素材の土や石を1300度以上の高温で焼き上げたタイルは、40年以上経っても耐久性がほとんど落ちません。
目地はモルタルで出来ているので、経年劣化で10年〜15年でひび割れが入る可能性がありますが、外壁と違い平面なのでタイルに浮きやはがれが生じない限り、そのまま使って問題ありません。
重いものを落としたり、建物が揺れたりするとタイルや目地の一部が割れることがありますが、割れた部分のみを修理すればいいので、そこまで大掛かりな費用はかかりません。
何年も経つとタイルは廃盤になってしまうので、使わなかったタイルを補修用に数枚保存しておきましょう。
メリット4:リビングと一体的な空間で使える
タイルデッキを設置すると家と庭が一体的につながり、リビングから庭への自然な動線ができます。
リビングが広がったような空間となり、拡張された住空間は家族や友人との憩いのスペースに使えます。
砂や砂利の庭は砂ほこりや不陸が気になりますが、タイルデッキがあることで小上がりのスペースとして利用できます。
メリット5:多用途に使える
タイルデッキでよく利用される用途は以下の通りです。
- バーベキュー
- カフェや食事
- 子供のプールや遊び
- ロッキングチェアでお昼寝
- 洗濯物を干すスペース
「家の中ではスペースや汚れの問題で出来ないし、土や砂利の上ではやりたくない」そんな悩みを解決してくれるのが、タイルデッキを作ることで生まれるスペースです。
特にバーベキューやプールはタイルデッキで人気の使い方ですね
メリット6:掃除がしやすくメンテナンスフリー
タイルデッキは、非常に掃除が楽です。タイルは汚れがつきにくく、水洗いでほとんどの汚れが落ちます。こびりついた汚れも軽くブラシでこするだけで簡単に落ちます。
子育て中の家庭はお庭のことまで手が回らない方も多いので、手入れが不要なタイルデッキは人気なエクステリアのアイテムです。
タイルデッキのメリット | タイルデッキのデメリット |
---|---|
隙間がないので物が落ちない タイルの種類が豊富 耐久性が高く経年劣化が少ない リビングと一体的な空間で使える 多用途に使える 掃除がしやすくメンテナンスフリー | 夏に表面が熱くなる タイルデッキ表面が硬い タイル表面が濡れると滑りやすい 照り返しが眩しい |
デメリット1:夏に表面が熱くなる
タイルデッキの表面温度は夏に30度から40度程度の高温となります。
真夏に50度以上になるウッドデッキよりは表面温度が上がりにくいですが、黒系のタイルは40度以上となることもあるので、注意が必要です。
真夏のウッドデッキは表面温度が40度〜50度になり、とても裸足では乗れません。
黒系のタイルは熱がこもりやすいので、白系のタイルを選ぶと温度が上がりにくいです。
デメリット2:タイルデッキ表面が硬い
タイルは土や石で出来た焼き物なので、表面が硬いです。
木や樹脂木で作られたウッドデッキよりも硬いので、転んだ時に注意が必要です。
お風呂やプールの床のタイルと同じイメージですね
デメリット3:タイル表面が濡れると滑りやすい
タイルは濡れると滑りやすいので、雨の直後は注意が必要です。
雨が多くなってくるこの時期、子どもが雨でぬれた場所で転倒しけがをしたとの事故情報が、医療機関から寄せられています。
「雨が降っていてぬれていた道路のタイルで足を滑らせ後頭部を打った。元気に過ごしていたが、次の日、2回嘔吐があり、医療機関を受診。脳震盪(のうしんとう)を起こしていた。」(2歳)
引用:消費者庁|梅雨の時期、ぬれた場所での転倒に注意!
屋外用の滑りにくいタイルを使って作ることをオススメします。
屋外用タイルにも通常のものと、粗目(表面がざらざらして滑りにくいもの)の2種類があるので、心配な方は粗目を選ぶといいでしょう
デメリット4:照り返しが眩しい
タイルは太陽の光で反射し照り返しがあるので、晴れた日は眩しく感じることがあります。
白系のタイルほど照り返しが強いため、リビングにいるときに家の中に光が反射してまぶしいケースがあります。
気になる場合は、オーニングやシェードをつけることを事前に検討すると良いでしょう。
ウッドデッキのメリット・デメリット
タイルデッキと肩を並べて人気で、よく比較されるウッドデッキ。
タイルデッキだけでなく、ウッドデッキのメリット・デメリットも知っておくことで、お互いを比べた上で、あなたに最適なのはどちらかを選ぶことができます。
メリット・デメリットの一覧は以下の通りです。
ウッドデッキのメリット | ウッドデッキのデメリット |
---|---|
施工期間が短い 木の温かみを感じられる質感 リビングと自然につながる 曲線の加工が可能 フラットなので物が転がらない 物干し・子供の遊び場に使える 掃除やメンテナンスが楽 | タイルデッキより耐久性が劣る 水あか・黒ずみ汚れがつく 夏にデッキ表面が高温になる 基礎との隙間ができるため物が落ちる ウッドデッキ下の隙間に猫や犬が入る ウッドデッキ下の雑草処理が大変 |
メリット1:施工期間が短い
ウッドデッキは部材のほとんどを工場で生産するので、工期が非常に短く済みます。
基礎(束石)の設置、柱の高さ調整、部材の組み立て・カットと工程が少ないので、最短1日で完了します。
小面積のウッドデッキなら8時から始まって早ければ2時に終わることも!
メリット2:木の温かみを感じられる質感
ウッドデッキが人気な理由の1つが、『木の温かみを感じられる』点にあります。
日本人は昔から住宅に木を使ってきたため懐かしさがあり、木の質感に心地よさを感じる方も多いです。
ウッドデッキには樹脂で出来た人工木と、天然木との2種類がありますが、製品のレベルが上がっており、人工木の質感は天然木と見分けがつきにくいほどになっています。
タイルデッキにも、木調タイルも存在するので合わせて検討してみて下さい
メリット3:リビングと自然につながる
ウッドデッキは高さをサッシと揃えることができます。(フラットレール収まりという)
リビングのフローリングと自然につながることで、家の中と外が一体化します。
家づくりの時にウッドデッキをつける窓をフラットレールのサッシにすることが重要です。
メリット4:曲線の加工が可能
ウッドデッキは加工がしやすいため、曲線の加工が可能です。
柔らかい洋風の外構の雰囲気に合わせて、アール加工を希望する方にはウッドデッキをオススメします。
タイルでアール加工をすると将来的に割れやすいので注意が必要です。
メリット5:フラットなので物が転がらない
ウッドデッキは板の隙間から地面に排水できるので、フラット(地面に平行)で作ります。
タイルデッキはゆるやかな勾配を作るので、完全にフラットにしたいのであればウッドデッキを選びましょう
子供や犬がボール遊びをするとき勾配があると転がるので、フラットなのはうれしいですね
メリット6:物干し・子供の遊び場に使える
ウッドデッキでよく利用される用途は以下の通りです。
- 洗濯物や布団を干すスペース
- カフェや食事
- 子供やペットのプール・遊び場
椅子を置いてお茶や食事を楽しむのはもちろんのこと、子供やペットの遊び場や物干しにも活用出来るのがウッドデッキで生まれるスペースです。
近年はベランダを作らない家庭も多く、ウッドデッキ上は布団を干すスペースとしても活躍します。
人工木のウッドデッキは樹脂で出来ていて燃えやすいため、バーベキューコンロは置かないようにしたほうが無難です。
メリット7:掃除やメンテナンスが楽
人工木のウッドデッキは掃除やメンテナンスが非常に楽です。
経年劣化で汚れはつきますが、定期的に水とデッキブラシで擦れば簡単に落ちます。
しつこい汚れはサンドペーパーで擦れば綺麗に消えます。擦りすぎは傷がつくので注意!
ウッドデッキのメリット | ウッドデッキのデメリット |
---|---|
施工期間が短い 木の温かみを感じられる質感 リビングと自然につながる 曲線の加工が可能 フラットなので物が転がらない 物干し・子供の遊び場に使える 掃除やメンテナンスが楽 | タイルデッキより耐久性が劣る 水あか・黒ずみ汚れがつく 夏にデッキ表面が高温になる 基礎との隙間ができるため物が落ちる ウッドデッキ下の隙間に猫や犬が入る ウッドデッキ下の雑草処理が大変 |
デメリット1:タイルデッキより耐久性が劣る
ウッドデッキの耐久年数は、人工木だと20年以上、天然木だと10年〜15年程度です。
タイルデッキの耐久年数が40年以上なので耐久性は劣りますが、長く使える外構アイテムです。
デメリット2:水あか・黒ずみ汚れがつく
ウッドデッキは長い年月が経つと、水あかや黒ずみ汚れがつくようになります。
水とデッキブラシである程度落とせますが、放っておくとこびりついてしまい落としにくい汚れになります。
見た目が気になる方は、定期的にメンテナンスしましょう。
デメリット3:夏にデッキ表面が高温になる
ウッドデッキの表面温度は夏に高温になります。特に人工木のウッドデッキは樹脂で出来ているため50度以上になり、裸足で乗ると危険です。
リクシルのデッキDCは、従来の人工木デッキより約4℃表面温度が抑えられています。
熱さを感じにくいウッドデッキがいいという方はチェックして下さい。
デメリット4:基礎との隙間ができるため物が落ちる
ウッドデッキは建物の基礎と1cm以上隙間を空けます。
隙間から落ちたものはウッドデッキの下にもぐる必要があり、取るのが困難なので注意が必要です。
デメリット5:ウッドデッキ下の隙間に猫や犬が入る
ウッドデッキは標準仕様だと下に30〜40cm程度の隙間ができます。
猫や犬が休む場所としてちょうどよく、下に入れてしまうため頭に入れておくといいでしょう。
下の隙間を塞ぐには、段床収まりにすると階段代わりにもなりおしゃれでオススメです。
デメリット6:ウッドデッキ下の雑草処理が大変
ウッドデッキは下が空洞になっているので、地面から雑草が生えてきます。
雑草処理は下に潜る必要があるので、ウッドデッキの面積が広ければ雑草取りが非常に困難です。
雑草対策としては、ウッドデッキ下をコンクリートか、防草シート+砂利敷きにすることをオススメします。
よくある質問
タイルデッキとウッドデッキのよくある質問をまとめました。
まとめ|タイルデッキとウッドデッキのメリット・デメリットを事前に比較して失敗を避けよう
本記事の内容をまとめると以下の通りです。
タイルデッキのメリット | タイルデッキのデメリット |
---|---|
隙間がないので物が落ちない タイルの種類が豊富 耐久性が高く経年劣化が少ない リビングと一体的な空間で使える 多用途に使える 掃除がしやすくメンテナンスフリー | 夏に表面が熱くなる タイルデッキ表面が硬い タイル表面が濡れると滑りやすい 照り返しが眩しい |
ウッドデッキのメリット | ウッドデッキのデメリット |
---|---|
施工期間が短い 木の温かみを感じられる質感 リビングと自然につながる 曲線の加工が可能 フラットなので物が転がらない 物干し・子供の遊び場に使える 掃除やメンテナンスが楽 | タイルデッキより耐久性が劣る 水あか・黒ずみ汚れがつく 夏にデッキ表面が高温になる 基礎との隙間ができるため物が落ちる ウッドデッキ下の隙間に猫や犬が入る ウッドデッキ下の雑草処理が大変 |
価格・工事費用の総額は5㎡以下ならウッドデッキの方が安く、10㎡以上ならタイルデッキの方が安くなります。