外構工事の期間は？工種別の日数や長引く原因・対処法をプロが徹底解説！

新築やリフォームで外構工事を検討する際、「外構工事の期間はどれくらいかかるの？」「住みながらでも進められる？」と悩む方が非常に多いです。工事が長引いて「引越しに間に合わない」「玄関から家に入れない」など生活に直結するトラブルもよく聞かれます。

この記事では外構工事の平均期間や工事内容別の日数、住みながら進めるコツやよくあるトラブルとその対策まで、プロが徹底解説します。本記事を読むことで「生活の見通しが立てやすい」「追加費用や納期遅延のリスクも防げる」などの大きなメリットを感じられます。

結論として、外構工事は事前の知識と段取り、信頼できる業者選びさえ押さえれば、納得のいくスムーズな進行が実現できます。「外構一括見積もりサイト」を活用すれば、価格も納期も比較しやすく、トラブル回避にも有効です。

外構工事の平均的な期間

規模・内容・天候・業者の体制によって大きく異なりますが、外構工事の期間は、以下の通りです。

• 新築外構工事の平均期間：2週間～1.5ヶ月程度
• リフォーム外構工事の平均期間：数日～3週間程度

新築外構工事の平均期間：2週間～1.5ヶ月程度

戸建て住宅の新築外構の場合、2週間～1.5ヶ月程度が目安となります。土地の状態（造成の有無など）や工事内容のボリュームによって変動します。デザイン性の高い、こだわりの外構や、高低差のある敷地での擁壁工事などが含まれる場合は、2ヶ月以上かかるケースも珍しくありません。

リフォーム外構工事の平均期間：数日～3週間程度

リフォーム外構工事の平均期間は数日～3週間程度です。既存の外構をどこまで解体・撤去するか、工事範囲がどれくらいかにリフォーム外構工事の期間はよって大きく変動します。カーポートの設置のみであれば1～3日程度で完了しますが、庭全体のデザインを一新するような大規模リフォームの場合は、3週間以上かかることもあります。

工事の種類別｜外構工事の期間目安

外構工事と一口に言っても、その内容は多岐にわたります。工事の種類によって必要な期間は大きく異なるため、主な工事別に目安期間をご紹介します。

駐車場・カーポート設置

• 土間コンクリート打設:約1週間～2週間（養生期間含む）：掘削、砕石敷き、配筋、型枠設置、コンクリート打設、仕上げという工程があります。期間の大部分を占めるのがコンクリートが固まるのを待つ「養生期間」です。
• カーポート設置:1日～3日程度：柱を立てるための基礎工事が必要な場合は、コンクリートの養生期間が別途必要になります。
• アスファルト舗装:1日～3日程度：比較的短期間で完了し、コンクリートよりも早く使えるようになります。

フェンス・塀の設置

• ブロック塀:3日～1週間程度（設置する長さや高さによる）：基礎工事、ブロック積み、仕上げ（塗装やタイル貼りなど）の工程があります。
• メッシュフェンス:1日～3日程度：柱を立て、フェンス本体を取り付けます。ブロックの上に設置する場合は、ブロック積みの工事期間が必要です。地面に直接柱を立てる場合も基礎工事に日数が必要です。
• 目隠しフェンス:2日～5日程度：設置するフェンスの高さや素材（アルミ、樹脂、木調など）、基礎工事の有無によって期間は変わります。

アプローチの設置

• タイル・自然石貼り:3日～1週間程度：下地となるコンクリートの打設・養生期間が別途必要な場合があります。貼り付け作業自体とその後の乾燥・目地詰め期間です。
• レンガ敷き: 2日～5日程度
• コンクリート（刷毛引き・洗い出しなど）:3日～1週間程度（養生期間含む）。玄関周りの工事期間中は、一時的に出入りがしにくくなる、またはできなくなる場合があります。

庭・植栽

• 芝生張り（天然芝）:1日～2日程度。下地の整地作業に時間がかかる場合があります。
• 人工芝設置:1日～3日程度：下地の防草シート敷設なども含みます。
• 植栽・花壇造成: 1日～5日程度（規模や内容による）
• ウッドデッキ設置:2日～1週間程度。天然木か人工木か、大きさ、基礎の仕様によって期間が変わります。

門扉・門柱設置

• 機能門柱（既製品）:1日～2日程度。インターホンや照明の配線工事も必要です。
• 造作門柱（ブロックに塗装やタイル貼り）:3日～1週間程度。基礎工事、本体工事、仕上げ（塗装、タイル貼り、表札・ポスト設置など）の工程があります。

工事の種類	目安期間	注意点
土間コンクリート	約1～2週間	養生期間は駐車不可。
カーポート設置	1～3日	柱の基礎が必要なら別途日数。
ブロック塀	3日～1週間	長さ、高さ、仕上げによる。
アルミフェンス	1～3日	基礎工事が必要な場合は別途日数。
アプローチ（タイル）	3日～1週間	下地コンクリートが必要なら＋養生期間。
ウッドデッキ	2日～1週間	規模、基礎仕様による。
目隠しフェンス	2日～5日	高さ、素材、基礎仕様による。

スタイル別｜外構工事の期間目安

外構工事にかかる期間を以下のスタイル別に解説します。

• オープン外構：2〜4週間
• クローズド外構：4〜6週間
• セミクローズド外構：3〜5週間

オープン外構：2〜4週間

オープン外構は、開放的な雰囲気を重視した外構デザインで、工事期間は2〜4週間程度です。視界を妨げる塀や柵を最小限に抑え、広々とした空間を実現します。植栽を効果的に配置して、緑豊かな印象を生み出すことが特徴です。デッキやテラスを設ければアウトドアリビングも楽しめます。

クローズド外構：4〜6週間

クローズド外構の工事期間は、通常4〜6週間程度かかります。プライバシー保護と防犯性を高めるために、塀やフェンスで敷地全体を囲む必要があるためです。ブロック塀の場合は、乾燥期間が必要なため工期が長くなる一方、フェンスの場合は比較的短期間で完成します。

門扉や駐車スペースの設置も含む場合は、さらに時間がかかります。植栽や照明などの細かい作業も考慮してください。工事期間は天候や資材の調達状況によっても左右されるので、余裕を持って計画することが大切です。視線を遮断し、外部からの侵入を防ぐクローズド外構は、安心感のある住まいを実現できます。

セミクローズド外構：3〜5週間

セミクローズド外構は、プライバシーと開放感のバランスが取れた人気の外構スタイルで、工事期間は約3〜5週間です。セミクローズド外構の特徴は、道路側に塀や植栽を設置し、部分的に視線を遮る点です。庭側は開放的な設計で、内部からの景色を楽しめます。フェンスや生垣を組み合わせて、適度な遮へい性を確保します。

門扉やカーポートの設置、季節や天候による植栽の生育時間も工期に影響を与える要因です。セミクローズド外構は、プライバシーを守りながらも開放感を楽しめる魅力的な外構スタイルです。工事期間を考慮しつつ、理想の外構を実現できるよう計画を立てましょう。

外構工事の期間が長引く原因と対処法

外構工事にかかる期間が長引く原因は、以下のとおりです。

• 天候不良
• 資材到着の遅れ
• 近隣トラブル
• 繁忙期の人員不足や人員体制

天候不良

外構工事は屋外作業が中心のため、雨の日は多くの作業が中断・延期となります。特に土を掘削する作業やコンクリートの打設、塗装などはできません。コンクリート打設直後の雨は品質低下のリスクがあります。

気温が低い冬はコンクリートの硬化が著しく遅くなります。特に5℃以下になると水和反応が進みにくく養生期間に1週間を要することも。凍結の恐れがある場合は作業自体を見合わせることもあります。

梅雨や台風シーズンの6〜8月は、工事の進行が大幅に遅れやすい傾向があります。冬季は日照時間の制限により作業時間も短くなりがちです。

資材到着の遅れ

資材到着の遅れは、工事の進行に大きな影響を与えます。資材が遅延する理由は、以下のとおりです。

• 供給不足や製造遅延
• 物流の問題
• 特注品や海外製品
• 季節や需要の変動
• 予期せぬ災害や事故

ウッドショックや半導体不足のような、社会情勢による資材供給の遅れも影響することがあります。

早めの発注や複数の調達先の確保など、適切な対策を取ると影響を最小限に抑えられます。施工業者と密接なコミュニケーションを取り、状況の変化に柔軟に対応しましょう。

近隣トラブル

工事中に発生する騒音や振動、粉塵の飛散などが近隣住民の不満を招くことがあります。具体的には、以下のトラブルが起こりやすい傾向があります。

• 騒音や振動に関する苦情
• 工事車両の出入りによる交通障害
• 粉塵や汚れの飛散
• 日照や景観の変化への不満

トラブルを避けるためには、工事開始前に近隣住民とのコミュニケーションを十分に取ることが重要です。工事の内容や期間を事前に説明し、理解を得られれば、トラブルを未然に防げます。工事中も、作業時間の厳守や騒音・振動の低減に努めることが大切です。

繁忙期の人員不足や人員体制

繁忙期（3月や12月）は、工事が集中しやすく、職人の手配がつきにくくなることがあります。周辺工事との調整や干渉が必要になることも多く、工事の制限も考慮すべき点です。希望の時期に着工できなかったり、工事期間が通常より長めにかかったりする可能性も。

「連絡なく来ない」「進みが遅い」と感じる場合は、担当者とのコミニケーション不足も要因と考えられます。

外構工事の期間を短縮するコツ

外構工事の期間を短縮するコツは、以下のとおりです。

• 早めに計画を立てる
• 信頼できる業者を選ぶ
• 天候を考慮する

早めに計画を立てる

タイルデッキを含む外構工事を円滑に進めるためには、早めに計画を立てることが重要です。新築の完成から3～6か月前に外構計画を開始すれば、スムーズな工事進行が期待できます。十分な検討時間を確保できることはもちろん、複数業者からの見積もり取得や資材の在庫確認、納期調整も余裕を持って行えます。

信頼できる業者を選ぶ

信頼できる業者を選ぶことは、外構工事の期間短縮に大きく影響します。実績豊富で評判の良い業者を選べば、スムーズな施工が可能です。業者選びでは、複数の業者から見積もりを取得し、過去の施工例や作品を確認することが重要です。

価格だけでなく、品質や対応の良さも重視しましょう。安さだけを追求すると、工事の質が落ちたり、トラブルが発生したりする可能性が高まります。契約前には、施工計画や工程表の提示を求めることが賢明です。

天候を考慮する

適切な天候条件で作業を行うと、高品質な仕上がりと工期の短縮が期待できます。可能であれば雨季や台風シーズンを避け、晴れの日が続く4月・5月や10月・11月の時期を選ぶと天候に左右されず順調に進められる可能性が高いです。4月・5月や10月・11月は繁忙期ではないので、業者手配もスムーズに依頼できます。

まとめ：外構工事の期間が遅れないよう早めに計画しよう

外構工事の期間は、一般的に2週間～1.5か月程度ですが、スタイルや工程によって異なります。天候不良や資材遅延などで工期が延びる可能性もあるので注意が必要です。早めの計画立案と信頼できる業者選びが工期短縮のコツです。外構工事は段階的に進行するため、各段階での注意点を押さえることが大切になります。